海外馬と日本場の力比べの場として最初に生まれたのが11月に行われる国際グレードレースジャパンカップです。
ジャパンカップは古馬最強を決めるレースの一つとしてだけでなく海外馬達との力比べの場として定着し、
その優勝賞金も国際グレードレースとして認知させることで高めに設定されています。
そのため創生期のころは、その優勝賞金ほしさに海外馬の凱旋門賞やアメリカのブリーターズカップ優勝馬などがこぞって参戦し競馬ファンの憧れのレースとなったのです。
ただそんな名目で始まった競馬ジャパンカップも、創設時に比べて海外馬の一線で活躍するほどの名馬が来ないということになっています。
なぜ海外馬の一線で活躍するほどの名馬が来ないのか、それは海外のホースマンにとって日本のジャパンカップに参戦するメリットがあまりないからです。

創設時の日本はバブル経済で優勝賞金も世界の主要レースに負けないほど高く、それゆえに参戦してくるホースマンも多かったのですが現在では創設時に比べて高くはないのです。
さらにこれまで参戦していた海外馬が来ない理由のもう一つの要因が、12月に行われている香港シリーズです。
世界の主要レースである9月に行われる凱旋門賞そして10月の終盤に行われるブリーターズカップが終われば、
その後は欧州とアメリカの主要シリーズはほぼ終わり海外のホースマンは来年の3月終盤のドバイシリーズを見越して2月まで放牧に出していたのです。
そこに主要レースが終わり放牧をするだけだったのが、11月に景気の良い日本で海外馬参戦可能の主要レースが始まるとなったとき、
高い優勝賞金を得られる機会が生まれたことによってジャパンカップに参戦することにしたのです。
それによって海外馬の一流がこぞって参戦したのですが、その後ジャパンカップの誤算が起こります。
90年代後半に香港がイギリスから中国に返還されると、
イギリスの文化をそのまま引き継ぎさらに中国の資本力を手に入れた香港政府の尽力の元で競馬場が改修され新しくきれいな競馬場が生まれたのです。
そしてジャパンカップから2週間後の12月に、改修した競馬場で海外の新しい主要レースとして香港シリーズが誕生します。
香港は日本に比べて少しだけとはいえヨーロッパから近いこと、
ジャパンカップは2400メートル限定で芝の状態が日本馬有利ですが、香港は1200メートルから2400メートルまで幅広く参戦が可能であることさらに芝の状態も欧州に近いという違いがあります。
なにより日本競馬は検疫が厳しいですが、香港は海外からこぞって参戦させてほしい要望によって生まれているので
検疫が厳しくなく参戦しやすいこともジャパンカップに来ない自体につながっているのです。