ジャパンカップの歴史を振り返ってみますと、印象深いレースが数多くあったことが思い出されます。
その1つが1989年のジャパンカップです。
この当時の日本の競馬会でスターホースと言えば、公営の笠松から移籍してきたオグリキャップで、
このオグリキャップがこの年、前週の京都競馬場で行われたマイルチャンピオンシップから連闘でこのジャパンカップに挑んできたのです。
今でもG1レースに連闘で出走するなどは異例中の異例で、この1989年当時でも状況は同じでした。
しかしそんな過酷な条件にもかかわらず、オグリキャップはこのジャパンカップで世界の強豪を相手に堂々の2着に好走したのです。
前週のマイルチャンピオンシップの際の単勝オッズは1.3倍で、このジャパンカップでは疲れの懸念などで5.3倍まで評価を落としていましたが、
そんな懸念を跳ね返す構想に多くの競馬ファンが感動しました。

また、このジャパンカップの歴史では3歳馬が古馬を下して優勝したという例もあります。
その1つが2012年のジャパンカップです。
このレースではその年の3歳牝馬クラシックレースをすべて制して3冠牝馬となったジェンティルドンナが勝ちました。
このレースの1番人気は当時国内最強馬と多くのファンが認識していた4歳牡馬のオルフェーヴルでしたが、
最後の直線の激しい叩き合いでその最強牡馬をハナ差抑えて優勝しました。
このジャパンカップは3歳馬には斤量面で恩恵が与えられるとはいえ、3歳の身で古馬に勝つということは並大抵のことではありません。

また、他の年度を振り返ってみますと、思わぬ伏兵馬が勝った2008年のレースも印象深いです。
この年は単勝41倍で9番人気だったスクリーンヒーロー が勝ちましたが、
この馬は1番人気と2番人気を分け合ったディープスカイとウオッカの争いを尻目にうまく間隙をついて勝ってしまったのです。
デムーロ騎手の好騎乗にもレース後に多くの称賛の声が上がりましたが、
前走でG2のアルゼンチン共和国杯を勝っていた勢いがそのままこのジャパンカップでも出たというレースだったのです。
このように歴史を振り返ってみますと、実に様々な好走パターンがあるのがこのレースの特徴です。
アルカセットが2005年にこのレースを制して以降は、2006年から2015年まで勝ち馬はすべて日本馬となっていることからも、
馬券的には日本の馬を軸に考えるのがこのレースのポイントと言えます。