ジャパンカップはもともと競馬のオリンピックを目指すということで創設されたレースです。
今でこそ、強い馬は海外遠征するのが当たり前になっていますし、外国人騎手が何人も短期免許取って来日して国際交流が盛んになっていますが、
昔は日本の競馬はほぼ鎖国状態といえました。
そのため、日本でダービーや有馬記念といった大レースを勝つ馬が、実際のところ世界の中ではどれぐらい強いのかよくわからなかったのです。
ジャパンカップはそのファンの疑問に答えるためのレースだったのです。
なので、日本のファンたちは自分たちが馬券を買って応援してきた馬たちが、凱旋門賞など海外のビッグレースを勝った馬と戦う姿に大きな魅力を感じていました。
また、地方競馬の代表枠もあったので、地方競馬ファンには決して一流とはいえない血統の馬が、日本、そして世界の良血馬に挑むという魅力もありました。

最初のうちはまったく歯が立たなかった日本馬ですが、第4回はカツラギエース、第5回はシンボリルドルフと連勝し、その後は外国馬と互角のレースができるようになってきました。
13回はレガシーワールド、14回はマーベラスクラウンと、必ずしも日本のトップとはいえない馬も勝つようになってきて、ファンは日本馬のレベルが上がったことを実感したのです。
海外の馬にも勝てるということになってくると、賞金の高いジャパンカップは日本馬にとっても魅力的であり、
有馬記念よりもジャパンカップを優先する競走馬も増えてきて、出走する日本馬のレベルが上がり、次第に外国馬が勝てないようになってきました。
最近は海外馬が一番人気になることはなく、勝ったのも2005年のアルカセットまでさかのぼらなければいけません。
また、海外でも高額賞金のレースが増えてきて、ジャパンカップではなく香港のレースに出走する馬が多くなってきたので、以前のように世界一決定戦とはいえない状況になってきています。
ただ、そうなってくるとジャパンカップには別の魅力が備わってきました。

それは、日本の最強馬を決めるというものです。
以前、この役割を担っていたのは有馬記念ですが、有馬記念は秋から続くG1レースの最後であり、ほとんどの馬は疲労しきった状態で出てきます。
さらに芝の状態もよくありません。なので、強い馬がいい状態で戦うレースとはいえません。
しかし、ジャパンカップの場合は馬はピークの体調、芝もまずまずという状態で走ることができます。
そのため、三歳馬と古馬が出走するレースとしてはもっともレベルが高いといえるのです。